
「加計学園問題の根に大学の硬直性がある。
柔軟性改革こそ急務」
学校法人「加計学園」(岡山市)の愛媛県今治市への獣医学部新設が大きな問題になっている。論評するほど知っているわけではないから、この件に深く言及する気はないが、1学年160人という学部新設計画を聞くと、獣医の市場規模にその供給は本当に合っているのかという疑問は起きる。というのも、日本の大学の人材育成は、産業界など世の中が必要としている分野や質・量と合っていないと感じているからだ。
言うまでもないことだが、技術のトレンドはここ数年、大きく変わってきた。AI(人工知能)やロボットが、幅広い分野で本格活用段階に近づき、あらゆるものがインターネットにつながるIoTは、情報の新たな使い方を基に、これまでにない付加価値を生み出そうとしている。
こうした分野で生まれる膨大な人材需要に今の大学は応えきれていない。新たな大学を作るのもいいが、それ以前に既存の大学の改革を行うべきではないか。
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