「米国は貿易ルールを崩し他国の損害を気にしない。過激な政策に備えを」

米国のドナルド・トランプ大統領のホワイトハウスにおける初年度の発言と行動は、犬好きの私たち英国人にしばしばあることわざを思い起こさせた。「よく吠える犬はめったにかみつかない」と。当初、彼の行動は発言ほど衝撃的ではなかった。だが2年目も半ばを迎えた今、トランプ大統領の行動と発言のギャップはなくなりつつある。この状況が続くことに備えておかなければならない。
欧州の人々はこうした状況を強く意識している。なぜなら、トランプ大統領がイランとの核合意から離脱したからだ。とどまるよう説得しようと、マクロン仏大統領とメルケル独首相が、その数日後には英国のジョンソン外相がワシントンを訪れた。トランプ大統領はこれらを歓迎したにもかかわらず、欧州の指導者に屈辱を与えるようなやり方でイラン核合意から撤退した。また彼はイランの人々に厳しい経済・金融制裁を与え、それは欧州の多くの企業にも損害を及ぼすようになっている。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1022文字 / 全文文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題
日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「賢人の警鐘」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?