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お金を借りる目的で郵送したキャッシュカードが振り込め詐欺の道具となり、被害者が出た。口座を譲渡する行為はそれだけで犯罪だが、送ったのは東京都大田区の現役議員だった。経済的に窮して常識を欠いた判断をしてしまった教訓を、今後の政治活動につなげたいという。

[大田区議会議員]
荻野 稔氏

1985年群馬県生まれ。高校卒業後、日雇い派遣で働くなどし、アニメの専門学校に通学。非営利活動法人(NPO)での障害者支援の経験などを経て、2010年から都議会議員の秘書を務めた。15年の大田区議会議員選挙で初当選(1期)。

SUMMARY

振り込め詐欺口座悪用の概要

2017年2月、急きょ必要となった100万円を借りようとして、インターネットで見つけた業者にキャッシュカードを郵送。その口座が振り込め詐欺の道具として使われ、大阪府で被害が発生した。この件で18年、金融機関のキャッシュカードを他人に不正に譲り渡したとして警視庁から事情聴取を受けた荻野氏。事件後も、区議としての活動は継続している。