熊本の老舗ラーメン店「こむらさき」が7月31日に本店を閉店した。熊本を代表するソウルフードを苦しめたのは、ニンニクをはじめとする原材料費の高騰。人手不足が深刻化する中、コスト増から十分な人件費を捻出できず、苦渋の決断を余儀なくされた。

山中 禅氏
1952年生まれ。80年ごろ、家族が経営する熊本ラーメンの前身の有限会社こむらさきに入社。88年に熊本ラーメンを設立し、社長に就任。通販事業やコンビニエンスストア向けカップラーメンなどを手掛けてきた。65歳。
「こむらさき」本店閉店の概要
「こむらさき」本店は、1954年に創業。3年後に現在の場所に移り、営業を続けてきた。しかし、2016年1月から人手不足が原因で休業に追い込まれた。その後、1年間にわたって、人材募集を続けてきたが、熊本地震の復興需要などで人は集まらず、原材料費の高騰もあり16年暮れに閉店を決意。17年7月31日をもって、63年間の歴史に幕を下ろした。
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