全2859文字

朝ドラ効果などで2014年度に東日本大震災前の8割超まで乗車人員を回復させたが、その後は減少傾向に。2018年3月期決算は2年連続最終赤字、24年連続の経常赤字となった。JR線の一部移管やラグビーW杯などイベントが相次ぐ来年に望みをかける。

[三陸鉄道 社長]
中村 一郎氏

1979年に岩手県庁入庁。総務や商工関連の部署を経て、2011年3月11日の東日本大震災当時は沿岸広域振興局長。その後、政策地域部長、復興局長を歴任し、16年3月に退職。同年6月より現職。

SUMMARY

三陸鉄道の赤字決算の内容

6月の株主総会で、2018年度3月期は3000万円の最終赤字(前の期は5900万円の赤字)だったと発表した。国や自治体からの補助金などを除いた経常赤字は2億3200万円で、前の期と比べて約1600万円赤字幅が拡大した。最終赤字は2年連続、経常赤字は24年連続だった。営業収益も4%減の3億4200万円だった。

 三陸鉄道(岩手県宮古市)は岩手沿岸の南リアス線(大船渡市〜釜石市)、北リアス線(宮古市〜久慈市)を運行する第三セクターです。2011年3月11日の東日本大震災の津波で、線路流失などの被害を受けました。

 10年度の乗車人員は約85万1000人。翌年度は29万6000人でした。14年度には、全線復旧を受けての応援消費、前年度のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の効果も後押しし、69万人に回復しました。しかし、その後は減少傾向となり、17年度は52万2000人に落ち込んでいます。開業した1984年度と比べ2割程度の水準です。