安倍晋三首相と昵懇の加計孝太郎氏が理事長を務める加計学園をめぐる一連の問題。今年5月、前川喜平前文科事務次官が「行政がゆがめられた」と証言したことで話題に。なぜ、在任中に行政のゆがみを正すことができなかったのか。前川氏が述懐する。

[前文部科学事務次官]
前川喜平氏
1955年奈良県御所市生まれ。79年3月東京大学法学部卒業後、文部省(現文部科学省)入省。大臣秘書官、初等中等教育局財務課長、初等中等教育局長などを経て、2014年7月文部科学審議官、16年6月文部科学事務次官に就任。17年1月、天下り問題で依願退職。祖父の前川喜作氏は産業用冷凍機大手、前川製作所の創業者。
私は今年5月、加計学園をめぐる一連の問題について記者会見を開き、「公平公正であるべき行政のあり方がゆがめられた」と言いました。
文部科学事務次官の在任中、行政のゆがみを正すことができなかったことについて、自身の不明と勇気のなさを恥じるばかりです。文部科学省の天下り問題に加え、そのことについても、国民の皆様におわびしたいと思います。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り6043文字 / 全文文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「敗軍の将、兵を語る」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?