羽毛布団に使われる羽毛の産地表示の偽装が疑われている。フランス産をうたいながら実際には中国の低価格品が使われているという。偽装を防ぐため検査方法の確立など対策を急ぐ。

[日本羽毛製品協同組合理事長] 柳場 弘氏
(写真=的野 弘路)
1939年生まれ。58年、羽毛寝具メーカーの東洋羽毛工業(相模原市)に入社。在職中の62年、中央大学商学部を卒業。2004年、社長に就任。2008年、日本羽毛製品協同組合副理事長に就任、2011年から現職。
羽毛の産地偽装疑惑の概要
今年5月7日、朝日新聞が「羽毛布団、産地偽装か」と題した記事を掲載したことが契機となり、問題が広く知れ渡った。中国産の低価格品をフランス産と偽るなどの不正が横行しているとみられる。羽毛布団の生産者団体である日本羽毛製品協同組合はこの疑念について以前から問題視して、組合員などに適切な産地表示の徹底を呼び掛けている。

 今年5月7日、朝日新聞が「羽毛布団、産地偽装か」と題した記事を掲載しました。フランス産と表示した高級羽毛の多くで、低価格の中国産を混入している疑いがあることを指摘する内容です。この記事をきっかけにほかのメディアでも報道され、日本羽毛製品協同組合や各メーカーには消費者などからの問い合わせが相次ぎました。

 具体的な事実が発覚したわけではありませんが、羽毛産地の偽装表示疑惑については組合でも以前から問題視していました。組合員企業にはこれまでも何度か注意喚起などしています。

 消費者の方々に疑念を抱かせ、本当に申し訳ないと思っています。