安売り競争で小売価格が下落している一方、原料費が高騰している「もやし」。収益性の悪化で生産者の廃業が相次ぎ、事業者数は8年間で約40%減少した。生産者団体は小売業者に対し、声明文を送付して窮状を訴えた。

[工業組合もやし生産者協会理事長]林 正二氏
(写真=菊池 斉)
1953年生まれ。76年、東洋大学卒業後、もやし生産の旭物産(水戸市)に入社。99年、社長に就任。2009年5月、工業組合もやし生産者協会の設立(地域の工業組合を統合、改組)と同時に理事長に就任、現在に至る。

もやし廉売の概要
スーパーやドラッグストアでのもやしの廉売が常態化。2009年以降はデフレ進行の影響などでさらに店頭価格が低下。生産者にとっては納品価格が下落する一方、原料の緑豆は高騰。多くのもやし生産者が赤字に陥り、廃業も相次いだ。状況を是正するため、工業組合もやし生産者協会は今年3月、窮状を訴える声明文を小売業関係者に送付した。