私学の雄である慶応義塾大学のトップを選ぶ塾長選挙の結果が物議を醸している。1964年以降、投票で1位の得票数を獲得した候補者が塾長に選ばれてきた歴史が初めて覆された。1位にもかかわらず、落選した同大の細田衛士教授は「慣行が密室の場で壊された」と指摘する。

[慶応義塾大学教授]細田衛士氏
1953年生まれ。77年慶応義塾大学経済学部卒業後、同大学経済学部助手、助教授を経て、94年より教授。2001年から05年まで同大経済学部長を務めた。中央環境審議会委員や環境省政策評価委員会委員なども兼任する。

慶応義塾大学塾長選挙の概要
4月16日に慶応義塾大学の教職員450人による塾長候補者選挙が行われ、細田衛士教授が230票を獲得し、1位で通過。現行の選挙制度になってから約50年、得票数1位を獲得した候補者が塾長に選ばれてきた。しかし、その後の選考過程で、塾長に選ばれたのは得票数2位の長谷山彰教授で、細田氏は落選。5月28日に長谷山氏が新塾長に就任した。