「イカの街」で知られる函館市。イカ珍味の加工業者が多く集積し、加工技術には定評がある。だが、2016年の記録的なスルメイカの不漁で大きな打撃を受ける。原料難、原料価格高騰で製品の値上げを余儀なくされ、販売数量への影響が出ている。


北海道函館市は、イカ珍味加工の街として全国に知られています。海産物加工業の会社が数多くあり、1958年には函館特産食品工業協同組合が設立されました。さきいか、薫製、いか飯、塩辛、松前漬け、イカソーメンなどの製品を日本全国に販売しています。現在、56社が加盟し、組合全体の販売額は約500億円になります。
ですが、最近では原料のスルメイカ不足に悩まされています。過去5年くらい「毎年、不漁だ」という具合に業界関係者と話をしていました。それでも仕入れ価格は1kg当たり200~300円程度で推移していました。
ところが、2016年は記録的な不漁で価格が跳ね上がり、900円へと3倍になりました。
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