任期満了に伴う福島県南相馬市長選で、現職の桜井勝延氏が僅差で苦杯をなめた。 桜井氏は米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれるなど高い知名度を持つ。しかし、国に直言する「戦う市長」に対し、自公が送り込んだ新人候補の攻勢に抗いきれなかった。

[前南相馬市長]
桜井勝延氏

1956年、福島県原町市(現・南相馬市原町区)生まれ。78年、岩手大学農学部を卒業し、地元に戻り就農。稲作・酪農に長年携わった後、2003年から原町市議を務める。10年、合併により誕生した南相馬市の2代目市長に就任。

SUMMARY

南相馬市長選の概要

今年1月に投開票の福島県南相馬市長選で、3期目を狙う現職の桜井勝延氏と、元市経済部長の門馬和夫氏が対決した。いずれも無所属だが、民進党と共産党が桜井氏を、自民党と公明党が門馬氏を支援。震災・原発事故からの復興政策の進捗などを巡って舌戦が展開され、201票という僅差で門馬氏に軍配が上がった。

 南相馬市の今後の発展のために協力を頂いてきた方々に対し、期待を裏切るような形になってしまったことは申し訳なく思っています。

 民進党と共産党から支援を受けたものの、資金のない選挙戦でした。市内をマラソンしながら遊説する草の根の戦いで挑みました。一方、自民党・公明党が自主投票を決めた前回の選挙戦と違い、今回は自公が一丸となって新人の門馬和夫氏を支援しました。個人的に支援を約束してくれていた与党議員にも、私の親類にすらも「応援はできなくなった」と頭を下げられました。自公の組織力はやはり、非常に強力でした。