理事長が病院長を降格し、病院の幹部は理事長の解任を求める内紛が起きている。5人の医師が退職し診療に支障が出る可能性が出たため、県知事が理事長の解任を決めた。理事長は「解任理由が納得できない。理事長としての職務は全うしていた」と話す。

[神奈川県立病院機構理事長]
土屋了介氏

1970年慶応義塾大学医学部卒業。慶応義塾大学病院や国立がんセンターなどを経て、2006年に国立がんセンター中央病院院長。12年がん研究会理事、14年独立行政法人神奈川県立病院機構理事長就任、現在に至る。

SUMMARY

機構理事長解任の概要

神奈川県立病院機構の土屋了介理事長が2月5日に神奈川県の黒岩祐治知事から解任を言い渡された。理由は機構傘下の病院で医師5人が退職し混乱を招いたことだという。土屋理事長によると退職した医師が経歴を詐称し、是正するために研修を命じたことで反発を受けたという。今回の解任に納得しない土屋理事長は法的措置を検討している。

 あまりにも突然のことでした。神奈川県立病院機構の理事長を解任されることになりました。2014年に理事長として着任しましたが、今回の事態にあぜんとしています。いま神奈川県が私の解任手続きを進めていますが、納得できるものではありません。4年近く職務にあたりましたが、県民に申し訳なく感じています。

 私が解任されることが分かったのは2月5日のことです。黒岩祐治神奈川県知事に呼び出されました。私の行動が原因で県立がんセンターの運営が滞り、看過できないとのことでした。