全2883文字

米グーグルが支援する月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に参加。月面探査に挑もうとしたが、探査機を運ぶロケットの手配ができなかった。月面で探査機を走らせる夢は諦めておらず、別の手段で捲土重来を期す。

[ispace 代表取締役]
袴田武史氏

1979年生まれ。名古屋大学工学部を卒業後、米ジョージア工科大学大学院に進学。次世代航空宇宙システムの概念設計で修士号を取得。外資系コンサルティング会社を経て、2010年にispaceを設立し、代表取締役に就任。

SUMMARY

月面探査レースの概要

ispaceが中心になって結成したプロジェクト「HAKUTO」は、2010年から月面探査レースに参加していたが、18年に入ってロケットが手配できないことが発覚。月面に探査機を運ぶことができなかった。結局、1月23日、どのチームも期限までに月面に到達できる見込みがないとしてレースを主催するXプライズ財団はレース中止を発表した。

 私たちは「HAKUTO(ハクト)」というプロジェクト名で、米グーグルが支援するXプライズ財団が主催する月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」(GLXP)に参加していました。これは探査機を月面に送り、一定距離を走行しつつ、画像や動画などを地球に送れるかで勝負を決めるレースでした。

 しかし、探査機を月面まで送るためのロケットを確保することができないことが明らかになり、それを1月11日に公表しました。さらに23日に、主催者のXプライズ財団は参加5チームすべてが期限である3月末までに月面に着陸できる見込みがなくなったとして、レースを終了すると発表しました。