日本でも人気が高まっている、水上スポーツのスタンドアップパドルボード。昨年9月に行われた日本最大級の大会で、Tシャツを原因とする皮膚障害の事故が発生した。主催者は反省を踏まえ、大会継続に向け再発防止策を徹底する考えだ。


昨年の大会で被害に遭われた方々については、まず心からおわび申し上げたいと思います。私たち主催者側としても、本当に想定外の事態ではありましたが、決して起こってはならないことであったと深く反省しています。
事故の中身についてお話しする前に、まず簡単に「スタンドアップパドルボード(SUP)」についてご説明します。
SUPとは、発祥は米国ハワイだとされています。通常のサーフィンで使われるよりも大きなサーフボードに立ち上がって乗り、カヌーのようにオールを操ってこぐことによって、前に進んだり波に乗ったりする仕組み。ハワイのライフガードの人たちがこのスタイルで活動していたことから、現地では「ビーチボーイ・スタイル・サーフィン」とも呼ばれていたようです。
私自身は40年前からサーフィンに関わってきましたが、SUPに出合ったのは2006年。ハワイを訪れた際に目にして、面白そうだなと思って見よう見まねで始めました。当時は日本に専用の道具もなかったのですが、だんだんと輸入する人や自分で道具を製作する人も増え、簡単なレースなども開催されるようになってきました。
もともと茅ケ崎では「湘南祭」というイベントが毎年開催されており、サーフィンのレースも行われていました。その中の種目の一つとしてSUPのレースを取り入れたのが最初です。そして、2015年からは正式にSUPの「ジャパンカップ」と銘打ち、大会を開催することになりました。
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