最後の日まで全力で働けば 会社を辞めた後の人生は 必ず見えてくると思います

(写真=大槻 純一)

 いきなりですけど、ゼラチンほど面白い素材はありませんな。難しく言うと、動物の皮膚や骨、腱(けん)などを結合している組織の主成分、女性の方が大好きなコラーゲンに熱を加えて抽出したものです。新田ゼラチンは戦前生まれの、大阪で家具や楽器の接着剤(にかわ)を作るメーカーでした。マッチの頭薬や、レコードのジャケットの接着にも使われましたが、ライターやCDによって市場が消え、次はフィルムの感光剤の用途に活路を見いだしました。ところがこれもデジタルカメラの登場で縮小の一途。

 面白いのはここからです。「ゼラチンを総菜の汁を固めるのに使えないか」という相談がコンビニエンスストアから来ました。冷蔵時にはゼリー状になっていて、温めると味を損なわずスープに戻る。これが主力商品となって息を吹き返すことができました。

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