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待ちの姿勢を改め ロジックあるオフェンスを 全ての国際人に必要な教訓

(写真=菊池 くらげ)

 1980年代、日米間の経済摩擦が激しかった時期に、北米2課長として対米交渉に携わりました。この経験から得た教訓は、日本は「米国待ちの姿勢を改め、自らの考えを持って主張し世界に貢献すべき」ということ。当時の交渉は、米国からの要求を受けて、どれだけ“値切る”かに終始する傾向が強くありました。人工衛星をめぐる交渉では米国の要求を受け入れたために、その後の開発が遅れてしまったという苦い思いもあります。

 受け身の姿勢を改め、ロジックに基づくオフェンスができるようになる。そして、何ができるかを積極的に提案する。これは、国に限らず、国際社会で活躍する日本人全てに必要なことだと思います。

 例を挙げましょう。北朝鮮の核をめぐる第1回6カ国協議で首席代表を務めた時のことです。会議が始まる前、議長国である中国の代表が拉致問題は持ち出さないでほしいと要請してきました。この会議の主題は核。それと異なる話を持ち出せば、北朝鮮が席を立ってしまうかもしれないからです。