悩んだら「現場100回」 宝は現場に落ちている 「横串の視点」が大局観の源

旧建設省に入省してから5年目、千葉県警の交通指導課長に任命されました。そこで自分の行動指針となる教えを目の当たりにしました。「現場100回」がそれです。
この課にはひき逃げ捜査などその道のプロがいました。彼は若手に対し、「考える前に現場に足を運べ」「事故を起こした時の心理も肌感覚でつかまなければいけない」と口酸っぱく繰り返し、身体に染み込ませようとしていました。
現場で解決の糸口を探し、犯人像に結びつけていくのですが、捜査が壁に当たることも少なくない。そんな時は何度でも現場に戻り、違う角度や視点から見直してみろ、宝は現場に落ちている──。そんな若手への指導の一挙手一投足が私にも強烈な印象とともにすり込まれたのです。
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