現場・現物・現実 三現主義から イノベーションは起こせる

 (写真=北山 宏一)
(写真=北山 宏一)

 いろいろな本を読む中で、本当にそうなのかな、とこの目で確かめたくなると、私は街に出ます。先日も、薬屋で目立つ場所に陳列している薬は高利益率の薬だ、とビジネス書に書いていたので、どれどれ、と薬屋に行ってみました。「なるほど、これが利益率の高い薬なのか」とね。面白いですよ、こういう発見は。

 その場に足を運んでこの目で確かめる大切さは仕事の中で何度も感じてきました。現場へ足を運び、現物を見て、現実を知る。三現主義です。

 徹底的にたたき込まれたのは、入社して最初に配属された工場でした。航空機エンジンの部品を修理する担当で、検査で部品の損傷状態を調べ、修理のやり方を考える。ただ、忙しいから、似たような修理が必要な場合は以前、経験したやり方をそのまま踏襲しようとするわけです。例えば、割れ目を修復するには溶接すればいい。検査の結果を見るだけで、だいたいの手順は思いついてしまう。

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