中国人も日本人も同じ人間 大事なのは理念の共有 信じて任せれば成長できる

(写真=陶山 勉)

 中国を担当してほしい──。テルモに入社以来、国内で営業や新規事業などを担当してきた私が、そんな辞令を受けたのは55歳の時です。

 突然の海外赴任で、しかも中国。キャリアにおける一大転機でした。テルモにとり、それまで中国は主に生産拠点でしたが、巨大市場の本格開拓を任せられたのです。

 当初は「2年間でいい。組織を作ってうまく運用できるようにしてくれ」と言われました。それでも中国市場は入り込むのが非常に難しい。いったん担当すると途中で投げ出すわけにもいかず、結局7年間も駐在することになりました。