五輪で果たせなかった夢 次代に託すため起業 「鈍・根・運」の教えが力に

(写真=鈴木 愛子)

 東京オリンピックに出場した水泳選手だった私が、セントラルスポーツを創業して半世紀近くが過ぎました。男子400mリレーで4位と、オリンピックのメダルにわずかに手が届かなかった悔しさから、夢を次代に託したいという思いで起業。以来、たくさんの困難がありましたが、今から振り返れば、苦しい時の自分を支えてくれていた一つの言葉があります。それは日本大学水泳部時代、精神修養のため座禅修行に行った、北鎌倉の円覚寺の朝比奈宗源管長からうかがった次の言葉でした。

 「人生は、運・鈍・根ではない。一番重要なのは運ではなく、大切な順番から言えば、鈍・根・運なのである」──。