絶対的な幸福なんてない 幸せと不幸を繰り返し それがつながるのが人生

(写真=大槻 純一)

 妙に思われるかもしれませんが、「幸せって何か」と聞かれてすぐに思い浮かぶのは、新婚時代に遭遇した交通事故のことなんです。外務省前の歩道で警察車両にはねられて、右足を4カ所骨折、2カ月半も入院しました。体格のいい警察官の皆さんが私服でお見舞いに来てくださったのですが、私を囲んで最敬礼する様子が迫力満点だったようで、同じ病室の人たちからは「どこの偉い方だろうか」と噂されていたようです(笑)。

 けがの程度は深刻で皮膚移植をしてリハビリにも取り組みましたが、膝の後遺症が残り、今でも正座ができません。それだけ聞くと不幸そのものですよね。