海外経験に長さは関係ない 大事なのは経験の深さ

(写真=今 紀之)

「貴殿を米国内科学会の名誉上級会員とする」。そんな手紙が届き、今年4月、世界145カ国に会員がいる米国内科学会の年次総会に出席しました。

 名誉上級会員は国の内科学会長かそれに匹敵する役職の方にのみ与えられる「賞」ですが、私は地方の民間病院の総長にすぎません。不思議に思って授賞理由を見ると「30年以上の多年にわたり米国式臨床教育経験者を招へいし、総合診療を主体とした卒後医学教育体制を確立した」とありました。米国で内科の臨床教育に実績のある、腕利きの「大リーガー医」を京都に呼び、後進育成を続けてきた取り組みを評価してくれたのです。