細部にこだわる 結果で勝負する
宮大工の姿勢が理想
宮大工のような仕事をする──歴史家として経験を積むうちに、こう考えるようになりました。細部に意を払いつつ、堅牢な建物を建てる。途中の経過をくどくど説明するよりも、謙虚に、出来上がったもので評価してもらう。

「神は細部に宿りたまう」という金言もあります。
高校生の時にこんな経験をしました。1950年に朝鮮戦争が始まった時のこと。校長の田中俊英先生(東京大学哲学科出身)が「北朝鮮が韓国に侵攻した」と話されたのです。どちらが戦端を開いたかは、この後、専門家が20年にわたって論争(「先攻論争」と呼ぶ)することになる大テーマです。
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