市場激変の今こそ長期経営 「社員重視」「顧客満足」理念が変化対応力をつける

 2010年4月に私は当社の社長に就任しました。この時、同時に行ったのが大手生命保険会社としては初めての相互会社から株式会社への転換と上場でした。

(写真=竹井 俊晴)
(写真=竹井 俊晴)

 加入者同士の助け合いでもある生保は、契約者が出資者にもなる相互会社の形態を取るところがほとんどです。それを株式会社化し、さらに上場をするとなると、これは大変なことでした。約820万人に上る契約者の皆様に株主になる了解を頂き、さらにそれを実行する膨大な事務作業が必要になるからです。

 それでも取り組んだのは、人口減で国内の生保市場が縮小していく中で持続的に成長するために、新たな価値を作らなければならないと考えたからです。

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