環境が変化すれば、 会社を大胆に作り直す。 危機は変化の好機

(写真=尾苗 清)

 企業には、やはり転機というものがあるように思います。環境が大きく変化し、それまでのビジネスモデルや強みが通じなくなる。技術の進化が激しい今は特にそうでしょう。経営者にとっては苦しく、つらい時です。でもそんな時こそ市場で起きていることを自らじっくり分析し、自社を思い切って作り直す大胆さが大事なのではないでしょうか。

 当社もそんなことがありました。中でも最大の転機は1973年、第1次オイルショックでした。ただし、その経緯は複雑です。当初は当社が製造するプラスチック製品の売上高が伸び続けたのです。ところが2年ほどすると突然、売れなくなった。

 実は猛烈な需要は、ショックで原油価格が上がり続けるとみた問屋や流通業者が、その前に買い込もうと在庫を積み上げたことによるものだったのです。いわば仮需であり、原油の上昇が一服した途端、それは一気にはげ落ちました。当社の売上高は急落。資金は底をつき、倒産の危機に直面しました。