人類の歴史を遡ると食事は栄養を取るためのもので、「栄養を食べる」という意味では、食事には世界共通の普遍性があります。しかし、今や食事にはそれ以上の意味があります。おいしさの定義や楽しみ方は、各国の歴史や文化に根差したもので大きく異なります。食分野でグローバル化をしようとすると、こうした異なる食習慣を理解した上で仕事をしなければなりません。それは、家電や自動車などのように、1つのフォーマットで全世界に商品を提供しやすいビジネスとは相当違います。

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日経ビジネス2016年5月9日号 1ページより目次

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