日本中が大きな衝撃を受けた東日本大震災直後の2011年6月、私は当社の前身の一つである日本興亜損害保険の社長に就任しました。まさに未曽有の大災害ですから、被災地の支援や、保険金の算定・支払いなどのため必死になって働きました。

(写真=菊池 一郎)

 ところが、損保業界にとってはこの後さらに大変な問題が続きました。同年7月にはタイで大洪水が発生し、多くの日本企業の工場が深刻な被害を受けました。日経平均株価は8000円すれすれまで落ち、保険会社の重要業務である運用も非常に厳しくなりました。主力の自動車保険市場も成熟化し、まさに逆風にさらされ続けた時期でした。