和して同ぜず。 今を当たり前と思わず、妥協なく、協調すべし

(写真=鈴木 愛子)

 2012年から第19代日本医師会会長、17年10月から第68代世界医師会会長の任に当たっています。

 世界という単位で医療を見渡すと、国や地域によって様々な違いがあります。例えば、医療機関がないところもまだまだ多い。そうした地域の人々が十分な医療を受けるための体制をどう整えるか。医療レベルを“世界基準”に引き上げるにはどうすべきか。将来的には、その地域を担う医師を育成する教育機関を設置するといったことも重要です。あるいは、紛争が続く地域で武力衝突に巻き込まれてけがをした人たちの治療をどうするか。現地に入る医師たちの安全をどう確保するかなど、文字通り、命にかかわるシビアな問題が厳然と存在しています。