ロケットは人生の「師」
理屈のルーティンが成功に導く

(写真=北山 宏一)

 京都府八幡市の飛行神社、ご存じですか。日本で初めてゴム動力の飛行機を発明した二宮忠八氏が空の安全を祈願して建てた神社です。私は大型ロケット「H2A」の打ち上げがあるたびに参拝していました。射場のある鹿児島県種子島に行く前にね。神頼みか、と思われるかもしれませんが、それだけじゃないんです。節目を設けることで、自分たちがたどってきたプロセスを振り返る機会にするのです。

 私は三菱重工業時代にH2Aの打ち上げ執行責任者を務めました。JAXA(宇宙航空研究開発機構)から三菱重工に打ち上げ事業が民間移管された13号機(2007年9月)から18号機(10年9月)までの6機について、「打ち上げるか」「打ち上げないか」の最終判断を下してきました。