好きなことを追求し、未来は自分で選択する。それが人生を豊かにする。

(写真=陶山 勉)
(写真=陶山 勉)

 僕は昨年4月から、東京大学のIoTメディアラボラトリーで、IoT(モノのインターネット)とAI(人工知能)、それらの基盤となるスーパーコンピューターについて、一人のエンジニアとして研究に取り組んでいます。2年前に60歳になった時、やはりもう一度エンジニアとしてこの分野に関わりたいと、心が沸騰したからです。

 振り返れば、僕の人生は15年周期で変化してきました。15歳までは、ひたすらいい子でした。本を読んで静かにして、親の言うこともよく聞くようなね。だけど、高校に入った頃から、変な子になりました。ろくに勉強もせず、アマチュア無線に熱を上げていました。エンジニアになることを夢見る、いわゆる電気少年です。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り988文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「有訓無訓」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。