今や6兆円を超える時価総額の任天堂。オーナー社長だった山内溥さんとの出会いは鮮烈でした。25年以上も前のことですが。

 「あんたがヒガシか。くだらん記事書いてくれて。迷惑や」

 京都の任天堂本社。名刺を渡すなり、こう怒鳴られました。東京でゲーム業界担当だった私は、任天堂に対抗する東京のゲーム会社の話をよく記事にしていました。「セガ、北米販売で任天堂に迫る」といった記事に山内さんはご立腹だったようで、いかに任天堂が優位か、という話を大変な殺気とともに私に浴びせました。

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日経ビジネス2017年12月11日号 3ページより目次

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