「電話? 何の話ですか」

 以前、中国に赴任している記者に諜報活動の実態を取材してもらっていたころの出来事です。携帯電話に記者からの不在着信履歴があるのに気付き、折り返しました。電話がつながり、ほんの数秒ですが会話をして、その途中で切れてしまいました。直後にもう一度かけ直したら、その記者が冒頭の発言をしたのです。電話をかけていないし、私からの電話も受けていないと。