「日本企業が『ウチの会社』的な意識を捨てきれずに、会社を強く、大きくすることだけをこのまま目指せば、結末は悲惨である。今世紀中に世界の孤児となるだろう」これは今から25年前、1991年5月13日の日本経済新聞「経済教室」で、竹内弘高氏(現ハーバード・ビジネス・スクール教授)が著した論文の一節です。「今世紀中」とは20世紀のことで、15年過ぎた今でも「世界の孤児」にこそなっていませんが、もはや「ウチの会社」的な意識の会社がかなり古臭くなっていることは確かです。竹内氏の論文にはコーポレートガバナンス(企業統治)という言葉が登場しています。当時は新聞記事にもあまり出てこない、新鮮な言葉でした。