「あの日本電産が残業ゼロ宣言。本当にやってるの?」。こんな質問をされることがあります。経営トップが年中無休を公言するモーレツ会社、というのが同社のこれまでのイメージ。怪しむ気持ちは分かります。では、働き方改革はどこまで進んでいるのか。社長の永守重信さんは「部門によって3合目から5合目ぐらい」と言います。2015年に開始して、意外と進んでいないと思う人もいるかもしれません。

 しかし、そこは名だたるモーレツ会社。そんじょそこらの「小手先働き方改革」とは違います。時差出勤、在宅勤務、通訳を不要にするための英語教育、駅から事業拠点までの通勤バスの導入、生産設備の入れ替え……「それはもうありとあらゆるものを取り入れている」という徹底ぶり。残業時間はすでに半減しています。

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日経ビジネス2018年4月2日号 3ページより目次

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