「50歳以上の管理職、定年まで出社に及ばず」──。かつて日経新聞1面に載ったこんな見出しをご記憶の方はいませんか。1992年のことです。

 これはTDKが考えた人事制度ですが、ラインから外れた管理職は仕事をする必要がなく出社不要。そのうえ副業も自由。それでいて月給9割を支給するという内容。会社試算によると50人規模の場合で経費削減額は月に数百万円程度だったそうなので、社員のマイナスも知れています。何と恵まれた制度かと羨ましくなります。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り422文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

日経ビジネス2018年2月19日号 3ページより目次

この記事はシリーズ「編集長の視点」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。