2018年1月8日号
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PART 1
蔓延する品質軽視 これだけの必然
無資格検査が発覚した日産自動車と、データを改ざんして不適合品を納入した神戸製鋼所。手口は違えど、決められたルールを守らず、顧客の信頼を裏切った事実は重い。なぜ、名門企業はこんな不正に手を染めたのか。背景を探っていく。
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PART 2
泰斗が鳴らす警鐘
日本の製造業に広がる「品質軽視」の風潮。グローバル競争が激しくなる中で、見過ごせない問題だろう。製造業の道を究めてきた「泰斗」はこの問題をどう捉えているのか。
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PART 3
アンケートに浮かぶ 製造現場の苦悩
日産自動車や神戸製鋼所の品質問題は、決して対岸の火事ではない――。日経BP社の技術者向け専門誌が実施したアンケート調査で、製造現場が品質問題について強い危機感を持っていることが分かった。一連の品質問題が日本の製造業に悪影響を及ぼすと回答した割合は、全体の約9割に達する。
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PART 4
継続は力なり 品質改善に近道なし
製造現場で品質劣化に対する危機感が強まる中、地道に品質向上を続ける企業はある。まさに継続は力なり。そんな各社に共通するのは経営と現場が一体となった取り組みだ。「品質経営」を実践する企業から学ぶ、最先端の品質改善手法とは。
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PART 5
問われる日本人の倫理観 何が正しいかを追い求めよ
品質データの不正を知っていたのに危険性がある製品の出荷を続ける──。三菱マテリアルの子会社で発覚した問題は、企業の倫理観を問うものだった。