2016年12月12日号
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PART1
危機を乗り越えた「迅速」「分かりやすさ」
「色々な不便はあったけど、周りで悪く言っている人はおらんとですよ。常に状況が分かっていましたし」。福岡市在住の男性はこう言い切る。
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PART2
人ごとではない「気が付けば大炎上」
企業不祥事も有名人のスキャンダルも、今年の「謝罪シーン」にはネット炎上がついて回る。個人の意見が積み重なって世論となり、巨大な竜巻のように企業に襲いかかる。その威力を見くびり初動を間違えれば、こつこつと築いた企業価値や信頼は瞬時に失われる。
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PART3
社員が見限る口だけ謝罪
不祥事対応に不誠実さがあった時、失望するのは社会だけではない。内実を最もよく知っているのは社員だ。建前だけの対応で取り繕おうとすれば「この会社には自浄能力がない」と社員が判断し、再生のチャンスは失われる。
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おわびリリース プロがダメ出し添削
事故や不祥事が起きた際に、企業が公表するおわびのリリース。形式は決まっていないが、中には最低限のルールすら守られていないものも散見される。共同通信社や時事通信社で記者の経験もある危機管理広報の専門家、大森朝日氏に添削してもらった。
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PART4
思考停止がもたらす「マニュアルの罠」
炎上を防ぐために何が必要か。リスク管理のためのマニュアルは基本中の基本だ。だが、消費者への誠意や現場の目線をトップが持たなければ、謝罪の効力はなくなる。不正や不祥事を律する自浄能力を持てるかどうかが、組織の命運を分ける。