2017年12月11日号
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PART1 紅白予測合戦七番勝負
01 「日本一顔が売れている社長」対決
第2回目を迎えた日経ビジネス「紅白予測合戦」。前年に続き白組トップを務めるのは、通販業界のレジェンドだ。ジャパネットたかたの社長を引退後、2017年からJリーグのV・ファーレン長崎の社長に転身。就任初年度にチームをJ1昇格に導いた。サッカー界でも伝説を作り続ける九州で“最も持っている社長”が18年を予測する。
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02 「カリスマ企業家」対決
注目企業や新サービスが毎年のように登場し、栄枯盛衰が激しいIT業界。そんな中で、もう20年近く第一線を走り続けているのが藤田社長だ。2017年はビットコイン事業の立ち上げからプロレス団体の買収まで様々な動きを見せたサイバーグループ。藤田社長は18年をどう見る?
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売れる確率大 2018年の鉄板5品目
様々なヒット現象を自ら巻き起こしてきた4人の企業家の予想。「日経トレンディ」恒例の「ヒット予測100」を交え、「2018年売れる商品」を選んだ。
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03 「スターエコノミスト」対決
小泉政権時代に日本経済の「聖域なき構造改革」を断行した竹中平蔵氏。経済を成長させる上昇気流とその背後でうごめく嵐を知る同氏が、元経済財政担当相として、経済学者として2018年の風向きを読む。
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04 「消費のトレンドを知るプロ」対決
ローソン社長兼CEO(最高経営責任者)から創業家以外では初めてのサントリーホールディングス社長に電撃移籍して3年。堅調な業績を維持する。その目は、2018年の国内経済をどう見ている?
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05 「マーケットの預言者」対決
日本経済に大きな影響を与える円・ドルの為替レート。米経済は好調で、ドル高が続く。米国でトランプ政権が発足してから2年目を迎える2018年、為替はどう動くのか。旧大蔵省で国際金融政策のトップである財務官を務めた、「ミスター円」の異名を持つ榊原氏。為替のプロは、大型の公共事業や所得減税といった米国の強力な景気刺激策を背景に、円安・ドル高が続くと予言する。
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世界経済好調の陰に株価急落のリスク浮上
紅白両組から、様々な予想が飛び交った2018年の経済・為替・株価予測。「株高・円安は当面続くが、バブル状態には警戒」が本誌の最終見解だ。
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06 「地震のプロ」&「天気のプロ」対決
測量の専門家で東大名誉教授の村井氏は、同業者から嫌われていると自称する孤高の地震予測学者。地震の前兆である“宏観現象”を得意の測量技術で補足し、メルマガ「MEGA地震予測」で配信している。「全ての地震は予測できる」と断言する村井氏が2018年に警鐘を鳴らす。
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07 「異色の外交ウオッチャー」対決
農家の次男として生まれ苦労しながら大学へ進学。「北海道の星」と呼ばれる男。北海道開発庁長官などを歴任し波乱万丈の人生を歩んできた。政界きっての外交・ロシア通は2018年をどう占うのか。
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PART 2 異色起業家だけに聞いた 2018年破天荒予測
01 伝説の金型職人
「神の手を持つ男」と称される伝説の金型職人。独自の「深絞り加工」で「痛くない注射針」など画期的な製品を生んできた。大手メーカーも尻込みする難加工ばかりを引き受ける、「日本一有名な町工場オヤジ」は、2018年の日本をどう展望する?
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02 “超高学歴大工集団”のドン
東大、京大出身は当たり前。超高学歴ぞろいの大工集団、平成建設を率いる秋元社長。1989年の創業後、建設業界の将来の職人不足を予見。当時としては異例の工程内製化を進め職人の待遇を向上、優秀な人材を集めてきた。建設業界で今も最も注目されるトップは2018年、日本経済の劣化を心配する。
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03 日本が誇る奇才
説明不要の発明家。自称「エジソンを抜く世界第一位の発明件数」を誇り、「トランプ(米大統領)は教え子」と豪語する。がんによる余命宣告から2年たつが、自ら発明した謎の「がんがんロボット」による治療で健在だとアピール。日本が誇る奇才が予測する2018年の世界とは?
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04 名付けの魔術師
「草刈り機まさお」など独自のネーミングセンスで異彩を放つ農業機械メーカー、筑水キャニコム。福岡県うきは市から世界46カ国に製品を輸出する国際派でもある「中小企業の星」が展望する2018年は?
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05 “百均”の神様
100円ショップ最大手「ダイソー」を展開する大創産業の創業者。ハマチやフグの養殖業、百科事典のセールスなど職を転々としながら1972年、移動販売業を開始。“百均帝国”を築き上げる。小売業界の革命児は2018年をどう生き抜くのか。
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06 ミスター消臭力
全社の反対を押し切って開発した「消臭ポット」が大ヒットし、トップダウン型の経営で有名なエステーの鈴木喬氏。ユニークな商品を生み出す破天荒社長は未来に警鐘を鳴らす。
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07 証券業界の異端児
日本で初めてオンライン証券を本格的に開始した松井氏。26年ぶりの高値に沸く株式マーケットとあって、証券会社社長としてさぞかし上機嫌かと思いきや、その関心は、もはや全く別の方向に向かっていた。 証券業界の異端児が見る2018年とは?
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08 裏社会を知る牧師
日本の未来を見通すには、“表の経済”を見ているだけでは不十分。経済の少なからぬ部分は、国が把握できない地下経済によって支えられているからだ。元暴力団員で現在キリスト教牧師の鈴木氏は、府中刑務所で受刑者の悩みやざんげを聞く教誨師(きょうかいし)を務めるほか、「人生やりなおし道場」といった矯正施設も運営する。日本の闇の専門家が語る2018年の日本は?
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PART3 明るい未来予測
01 もっと自由に生きられる!
学生時代に「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを敢行し、自由に生きる人生を体現してきたブロガー兼作家のはあちゅう氏。電通、トレンダーズを経てフリーに転身し、「好きなことだけで生きていける」と主張してきた彼女が2018年以降の社会を語った。
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02 高齢化なんて怖くない!
65歳以上の人口が27.3%を占める高齢化社会の日本。労働人口の減少、ゆらぐ社会保障、認知症や介護対策費の増大……。そんな高齢化に伴う暗い予測に真っ向から反論するのはご存じ、高須克弥・高須クリニック院長だ。
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03 日経平均は2030年に4万円!
高度成長期からバブル期にかけ「伝説の為替ディーラー」として、その名をとどろかせた若林氏。現在はニューヨークを拠点に日本経済を俯瞰する。長年金融市場で積み重ねた知識と経験から、好調を維持してきた株式相場は近々崩れ、その後に、日本経済復活の真のチャンスが待っていると予想する。
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04 大型財政政策でGDP200兆円増!
内閣官房参与として安倍晋三首相を支えるアベノミクスの司令塔。デフレ、低成長に悩む日本経済だが、大胆な財政政策を出動できれば、一発逆転のシナリオが十分あり得ると主張する。
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05 むしろ少子化を歓迎せよ!
電子精密機器メーカーのシンフォニアテクノロジーで社長や会長を務めた佐伯氏。人口減による労働力不足に多くの企業がおびえる中、日本に移民は必要ないと訴え続けてきた。「少子化、人口減少の何が悪い」と主張する佐伯氏が見る将来の日本は?
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06 地方が衰退するわけない!
約50年家具販売に没頭してきた。仕事に没頭したくて、黒のシャツに真っ赤なネクタイしかしなくなった。良い木材があると聞けば、アフリカの辺境の地まで訪れて部族と交渉し買い付けた。そんな破天荒な家具屋の社長は誰よりも故郷を愛する。
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PART 4
2018年は、何が起きてもおかしくない
楽観論から悲観論まで様々な予測が飛び交った「2018年大予測」。多くの予想家に共通するのは「従来の延長上にはない変化が18年から始まる」という点だ。技術革新に伴う大変革を混乱と捉えるかチャンスと見るかで、企業と個人の未来は変わる。