2015年12月7日号目次
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PART1
危機管理の優等生 旭化成の誤算
かつて火災事故への対応で「危機管理の手本」とたたえられた旭化成の姿は、見る影もなかった。目的が曖昧な会見、半歩遅れた対応…。経営陣は刻一刻と変わっていく状況に翻弄され続けた。
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PART2
前例・定石に答えなし 危うい「社内の常識」頼り
「あり得ない」。当初は専門家が一様に首をかしげた、トヨタ自動車の役員逮捕に伴う緊急社長会見。そこには「社内の常識」に固執することが、危機において致命傷になることを体験した組織ゆえの判断があった。
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社会部記者のホンネ
こんな会見は許せない
不祥事を起こした企業の記者会見に最も多く出席しているのが、新聞やテレビ、通信社の社会部記者や、週刊誌に所属する記者。経験豊富な記者たちに、有事における企業の対応やトップの発言に対する本音を語ってもらった(個別取材を基に構成した)。
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PART3
きっちりお辞儀5秒のワケ
シンクロナイズドスイミングのように、何人もが同じ角度で腰を曲げ、ほぼ同時に頭を上げる。謝罪会見の陰には、指南役の存在がある。企業のリスク管理の舞台裏を紹介する。