2015年11月30日号目次
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PROLOGUE
商機は地方に 第2幕が始まった
11月上旬の平日夜。広島県の山間部にあり、島根県との県境に位置する安芸太田町の神社を、米国人夫婦が訪れた。2人のお目当ては、神社で行われる伝統芸能の神楽の練習。勇壮な舞いを熱心に見学した後、神楽の衣装を試着する機会にも恵まれた。
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PART1
地方でも千客万来 必勝の3大法則
観光が本業ではない企業や、かつては閑古鳥が鳴いていた温泉地や景勝地…。意外な企業や地域が、地方でインバウンド商機を巧みにつかんでいる。成功の秘訣を探ると、地方に外国人を呼び込む3つのパターンが浮かび上がってきた。
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PART2
にわか特需に乗れず 空転する企業と地元
訪日外国人で潤う地方がある一方で、その波に乗り切れずに苦戦する「おらが村」も多い。その明暗はどこで生まれたのだろうか。典型的な3つのケースに焦点を当て、当事者たちの誤算を見ていく。
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PART3
驚異のリピート率6割 カギは「地方送客」
沸騰するアジアの海外旅行需要。各国・地域が旅行客の争奪戦を繰り広げる。既に海外からの集客に成功する台湾とタイは、独自のインバウンド戦略で実績を上げている。リピーターを呼び込むキーワード、それは観光の中核都市から地方への送客だ。
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EPILOGUE
インバウンドこそ 「地方創生」だ
今年7月に2017年の世界文化遺産登録を目指す候補に選ばれた福岡県の古代遺跡「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」。2016年2月までに国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出し、2017年にユネスコ世界遺産委員会で審査を目指す。