2017年11月20日号
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序章
世界で広がる現金離れ
18戦16勝(9KO)のプロボクサー、杉田祐次郎氏(34歳)には自ら決めたルールがある。収入を得ると当座の生活資金を除く現金のすべてを仮想通貨のビットコインに替えておくことだ。
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図解 現金消滅
衝撃の震源 仮想通貨とは
仮想通貨とは何か? その仕組みを図解で説明する。
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PART1
ポスト現金社会に生き残る 実は「仮想通貨大国」日本
世界のビットコイン取引額のうち6割──。日本はダントツの仮想通貨大国に躍り出た。スマホの普及で電子マネーの利用も加速し、現金の存在感は低下の一途をたどる。小売り、金融、製造業……。来る「現金消滅社会」に適応するため、企業が動き出している。
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PART2
国家は新興マネーを警戒 法定通貨も電子化へ
日本は4月施行の改正資金決済法で、いち早く仮想通貨を法的に位置づけた。規制が強化された中国の関連業者は、その日本への拠点移転をひそかに検討する。仮想通貨が火を付けた通貨のデジタル化に各国中銀は前向きだ。「現金消滅」は加速する。
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コラム
仮想通貨は「究極の貨幣」
「物々交換による価値の交換を代替する手段として人類が編み出したのが貨幣だ。昔は貝殻や岩塩、なめし皮、石ころなど様々な素材が貨幣として流通した。ある程度持ち運べて耐久性があれば何でもよかった。その後、硬貨や紙幣が生まれ、貨幣は物品貨幣から金属貨幣、紙幣へと形を変えていく」
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PART3
不要になる仕事が続々 公務員すら安泰でなくなる
ビットコインなどの仮想通貨を実現させたブロックチェーン技術。価値をデジタル化するこの技術は、社会に大きな変革をもたらす可能性がある。公務員、金融機関、通販、シェアサービス……。幅広い業種に省力化・効率化の波が押し寄せる。