2015年10月5日号目次
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PART 1 ヨドバシカメラ
打倒アマゾンへ 「当日配送」を超える
ネット通販市場の取り込みに向け、ヨドバシカメラが本気になった。最短6時間の超速配送、品ぞろえの拡充と次々に施策を打つ。アマゾンにはない実店舗の競争力にも磨きをかけ、ネットとの融合を狙う。
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PART 2 アマゾン
急進するネットの巨人 死角はあるか
米アマゾンが日本でも会員向けサービスを次々と拡充して、顧客の囲い込みを進める。セラーと呼ばれるサイトへの出店者の協力を得て、家電の品ぞろえや価格競争力を高めてきた。既存の商習慣にとらわれず事業展開してきたが、セラー依存はアマゾンにとって死角にもなる。
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市場縮小にあえぐ家電量販
ネット対応で各社に温度差
調査会社のGfKジャパンによると、2014年の家電製品の市場規模は7兆5400億円。2010年の9兆5000億円から約2兆円も減った。かつての家電エコポイントなどの特需がなく業界全体を潤すヒット商品も乏しい中、消費増税も重なった。
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PART 3 迎えた第2の創業期
イバラの道を乗り越え 孤高の勝者となれるか
店舗とネット通販の融合を柱に「第2の創業期」を迎えたヨドバシカメラ。だが家電以外の領域に進出すれば、各カテゴリーを制する覇者との激突は避けられない。自前主義を貫き通し、未来の勝者となれるのか。創業家2人の言葉を追った。