2016年9月26日号
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PART1
政策転換を機に“国際化”始まる
唯一の顧客である防衛省に長らく守られてきた日本の防衛産業。輸出など“国際化”への道が開かれたが、すぐさま壁の厚さを知ることになった。防衛関連企業の試行錯誤が始まった。
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PART2
政策変更が促す防衛・民間両得の道
民生品分野で注目を集める技術が、防衛装備の国際共同開発や海外移転でもカギを握る官民が協力して進める取り組みが本格化し始めた。
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PART3
防衛産業のあり方、百家争鳴
防衛産業はいかにあるべきか。その育成は安全保障上の観点から有益との見方もあれば、平和を脅かすことにつながるとの意見もある。識者から話を聞いた。
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PART4
低くなる防衛と民生の垣根
防衛装備と民生品の融合が進んでいる。化学メーカーの帝人は、高強度の繊維を防弾・防刃用途に生かす可能性を見いだす。一方、多摩川精機は戦車などに採用されている技術を自動車に転用した。
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PART5
今こそ考えよう
土ぼこりを上げて素早く散開した自衛隊の戦車隊が一斉射撃。敵は爆発炎上し、壊滅した。相手は首都圏を襲うゴジラではない。日本の島しょ部に上陸した某国との想定だ。8月末、富士山の裾野で開かれた「総合火力演習」のラストを飾ったのはそんな光景だった。