2016年9月12日号目次
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PART1
黒船、日本に照準進む「脱・テレビ」
米ネットフリックスなど海外の大手ネットTVが次々に日本市場を攻め始めた。世界中の視聴者をターゲットに、圧倒的な資金力でコンテンツを製作する。黒船来襲で、制作会社や演者、広告主などのテレビ離れも起き始めた。
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PART2
覚醒した民放 ネットは敵じゃない
テレビ朝日がサイバーエージェントと手を組み、ネットTV「AbemaTV」を始めた。早河洋会長が自ら決断し、トップダウンで社内をまとめた。ネットが敵だった時代は過ぎ去った。テレビ局の意識は確実に変わりつつある。
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PART3
崩れる収益基盤 国も再編へ動く
ネット対応に乗り出そうとするキー局の足を引っ張るのが系列の地方局だ。放送枠を提供する見返りに、広告料の一部を分配金として受け取る。いびつな収益モデルにメスを入れようと、国も再編へ動き出した。
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PART4
世界から周回遅れ 統治不全のNHK
ネットTVの席巻は、視聴者からの受信料で成り立つNHKも揺さぶる。だが、籾井会長ら首脳陣は内紛に明け暮れ、思い切った決断に踏み切れない。世界の公共放送でネット同時配信が標準になる中、対応の遅れは致命傷になりかねない。