2017年8月21日号
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PART 1 「デジタル革命」第二幕へ
アディダスが挑む高速経営
工場の生産性向上から始まった「第4次産業革命」が、ドイツ企業のビジネスモデルを根本から変革し始めた。筆頭がアディダスだ。急速なデジタル化により、革命の「第二幕」が始まっている。
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PART 2 シーメンスとSAPが仕掛ける
産業丸ごと次世代シフト
アディダスなどドイツを代表する企業のデジタル化の背後には、産業基盤を支えてきた黒子2社の存在がある。シーメンスとSAPだ。経営不振に陥った危機感をバネに、「デジタルドイツ」をけん引する。
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COLUMN
モノ作り系スタートアップが続々
大企業のデジタル化が進む一方、「隠れたチャンピオン」といわれるドイツ中小企業でも変化が起きている。既存の製造業の強さを基盤に、独自のソフトウエアで勝負するスタートアップの登場だ。
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PART 3 ディーゼル不正問題で加速
自動車産業の破壊と創造
ディーゼル規制導入の機運が高まり、ドイツの自動車産業を支えてきた事業構造の破壊が進んでいる。一方で、デジタル技術を生かしたサービスなどで、したたかに新産業を創造する動きも加速している。
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PART 4 メルケルが習近平と握手した理由
“革命”の舞台、次は世界に
7月5日、独ベルリンの首相官邸。G20(20カ国・地域)サミットに先立つ首脳会談で、アンゲラ・メルケル首相と中国の習近平国家主席は覚書を交わした。その柱の一つが、ドイツが国を挙げて、中国製造業のデジタル化を支援するという内容だ。その場に、シーメンスのジョー・ケーザーCEO(最高経営責任者)の姿もあった。