2015年7月20日号目次
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PROLOGUE
古森重隆、最後の大勝負
「あと1つか2つ戦略的な手を打ったら区切りがつく。今年76歳になるからそんなに長くやりたくない。2年以内にやるべきことをして次の人に任せたい」
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PART.1
京大を抜き去り 狙う100兆円市場
再生医療時代の覇者に最も近づいているのが富士フイルム。今や、iPS細胞の中心的存在である京都大学を抜き去りつつある。薬の作り方を抜本から変える医薬革命とは何か。野望の実態に迫る。
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PART.2
革新生み出す フィルム進化論
富士フイルムの革新を支えるのは、長年蓄積してきた写真フィルム技術だ。ほかの企業にはまねができない、オンリーワン技術の宝庫である。それらを徹底的に生かし尽くし、異分野の市場を獲得するノウハウとは。
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PART.3
古森が去っても 大丈夫なのか
古森が築いた神話をリピートするのではなく、新たなモデルを構築する。とにかく速く参入し、小さなヒットの中からホームランを導き出す。平時でも新たな本業を生み出し続けるには、捨てる覚悟も必要だ。
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PART.4 INTERVIEW
次の次まで読む 6割の勝算で十分
富士フイルムを生まれ変わらせたリーダーにも、会社を去る日が来る。「あと1~2年」のうちに、戦略的な手を打つのが自らの義務だと語る。威圧感と決断する勇気が、次を担う経営者の条件だと説く。