2015年7月13日号目次
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PROLOGUE
閉店ラッシュが鳴らす「大転換」の号砲
その“争奪戦”は静かに始まっていた。「今年の春ごろから、マクドナルドの閉店候補リストが外食の関係者の一部で出回っている。候補に挙がっている店は200以上あるね」。不動産業界の幹部は声を潜めながらそう明かす。
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PART 1
ニトリが都心を攻めるワケ
家具チェーン最大手のニトリホールディングスが、都心での出店を加速する。郊外で成長してきた同社が、なぜ今、都心に出るのか。似鳥昭雄社長がその全てを語る。
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PART 2
“未開市場”3つの攻め方
出店場所がない。賃料が高い──。都心進出のハードルはどう克服すべきか。従来の常識を捨てれば見えてくる、“未開拓市場”の攻略法とは。
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都心部には住民だけでなく、そこで働く人や旅行者など様々な種類の消費者が高密度で集まる。そのため、消費行動は千差万別だ。一くくりにできない需要を取り込もうと、各社は対象顧客の絞り込みや特色ある店舗の開発に知恵を絞っている。
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「すごい、本当に試着しているみたい」 東京スカイツリーの商業施設「東京ソラマチ」の2階にある不思議な店に、道行く買い物客が相次ぎ足を止める。客の視線の先にあるのは中堅セレクトショップ、アーバンリサーチが今年4月に“出店”したバーチャル試着室だ。
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多くの訪日外国人が行き交う大阪屈指の買い物スポット、大阪・心斎橋に昨年、外国人向け売上高が前年比2倍になった店がある。サンリオのキャラクターグッズを扱う日本最大の路面店「サンリオギャラリー」だ。
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PART 3
10年先に希望はあるか
郊外勢の進出が相次ぐ一方、都心を中心に成長してきたコンビニも岐路に立つ。急速に進む高齢化に対応した“次世代モデル”の創造へ。都心はその実験場だ。