2015年6月29日号目次
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PROLOGUE
なぜカイゼンで 成果が上がらないのか
働き方にもカイゼンは広がり、政府は骨太方針でサービス産業のカイゼンを盛り込む。しかし、本当にうまくいっているケースばかりではない。成果を上げ続けるにはどうすればいいのか。
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PART 1
視点を変えたら 「今どき」が見えた
これからの時代の「今どきカイゼン」とはどんな姿なのか。常識にとらわれず、視点や考え方を変えてみると、見えてくるはずだ。
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カイゼンで生産性を高めろと言われても、やり尽くしてネタなんてない。こう頭を抱えている人もいるのではないか。確かに、これまでの延長線上で物事を考えているだけでは難しいだろう。
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働き方を変えて一人ひとりの生産性を上げれば、同じ人数でより多くの仕事ができるはず。だからもっとカイゼンせよ──。こう言って現場にハッパをかける経営者が目立つ。コスト削減は経営者の永遠の課題。「人員を増やさずアウトプットを増やせば利益が増える」と、カイゼンにすがりつく。
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ヨネックスのテニスやバドミントンのラケットは、国内外のプロ選手の間で「使い心地が抜群」と評判が高い。秘密は、製造ラインで絶妙に調整されたラケット全体の重さのバランスと重心の位置にある。大手スポーツ用品メーカーが軒並みアジアなど海外へ工場を移転する中、国内工場だからこそ、とも言える高い調整技術は、関係者の間で高く評価されている。
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トヨタ流など従来のカイゼンは、作り手の視点が色濃かった。だが、今やインターネットの普及などで、誰でも簡単に意見を世界へ発信できる。時に攻撃的にもなる“物言う客”たちはネットで情報交換をしながら、企業を評価、選別する。顧客の声に迅速に対応する必要性が高まっている。
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COLUMN
鬼カイゼンでつかんだ花園切符
体験取材? 構わないですけど、30分でぶっ倒れますよ──。取材を申し込んだ際、静岡聖光学院中学校・高校ラグビー部で総監督を務める星野明宏・副校長は、笑いながら記者(33歳)にこう言った。
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PART 2
あなたにもできる! 現場発カイゼンNext
企業にはそれぞれ、独自に編み出してきたカイゼンがある。他社の事例には、新しいカイゼンを生み出すヒントが詰まっている。