2018年6月25日号
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PROLOGUE
ぶつかる超大国 変わる世界秩序
「帝国」復興に自信を深める中国と、その台頭に警戒感を強める米国。関税の報復合戦は、両者の角逐の始まりにすぎない。
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PART 1
民主主義の弱み突く「官民複合体」の破壊力
2大国の摩擦の本質は台頭する中国に対する米国の恐れが背景にある。中でも米国が神経をとがらせているのが、長足の進歩を遂げている中国の技術力だ。今後の経済成長に直結する次世代技術でどう米国をしのぐのか。
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PART 2
衝突はまだ序の口 報復におびえる米国
テクノロジー大国を目指す中国に貿易面で揺さぶりをかける米国。だが、報復関税をちらつかせるやり方に米企業にも困惑が広がる。まだジャブの応酬の段階だが、最前線では既に被害が続出している。
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PART 3
深まる一帯一路の陰で 「赤化」する世界
アジアの小さな港町が次々と中国の一帯一路イニシアチブの拠点に姿を変えている。物流インフラからITまで中国に頼る場面が増えるが、落とし穴も。米国の存在感が低下する中、各国は独自の対応を迫られている。
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EPILOGUE
2大国のはざま、日本はどう生き残る
5月13日朝、中国初の国産空母が遼寧省大連の港から初めての試験航海に出た。旧ソビエト連邦製の空母を購入して就役させた「遼寧」に次ぐもので、2019年にも就役するとみられている。