2017年6月19日号
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PART 1
不透明価格と値上げ
取材を拒否し続けたJXTG。だが、彼らが語ろうとしない理由は、現場から浮かび上がってくる。高い価格と不透明な取引慣行で、町のガソリンスタンドは巨体に押しつぶされようとしている。
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PART 2
薄利スパイラルの奈落
出光と創業家の対立は、合併反対から海外投資の失敗まで、経営問題に飛び火している。生き残り策を企業合併に求め続けた末路は、「経営なき経営」と薄利体質の固定化だった。
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PART 3
なぜ事故が頻発するのか
薄利経営に身をやつした結果、製造現場は疲弊し、製油所での事故が急増している。日本の生産現場が脆弱になる一方で、隣国では巨大な最新設備がうなりを上げている。
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PART 4
新海賊と最後の護送船団
知られざるスタンド会社が、輸入への風穴を開け、企業からの取引依頼が殺到する。一体化に向かう石油業界──。国を挙げた不沈艦隊の鉄壁の守りが崩される日は来るのか。